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日々、何を観て、何を聴き、何を読んだか記録しておくブログ。

劇場で四回 - ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション

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映画「ミッション:インポッシブル  ローグ・ネイション」をついに四回も劇場に観に行ってしまった。我ながら異常だと思う。

ポップコーンとジュースを座席の脇に置いて、劇場の暗闇に親しみを覚えながら、スクリーンの向こうの世界に思いを馳せ、手に汗を握った、この夏。海にも花火大会にも行かず、ひたすらIMFの活躍に胸を躍らせた、この夏。今年の夏は、IMF一色だったと言っても過言ではないだろう。

幼い頃、「ターミネーター2」を観て映画の面白さを知った時のような純粋な気持ちを追体験することが出来たのは、年齢的にも素直に喜ばしい出来事だと思う。

そんな僕としては、この作品の「どうだい?楽しんでもらえたかい?」という問いかけに対してきちんとしたアンサーを提示しなければならないだろう。作品への感謝も込めて。IMFのメンバーに対して不誠実にならないためにも。


まず、大前提として、僕はこのシリーズの熱心なファンでは無かったということを書いておきたい。

高校生くらいの頃、テレビでチラッと第一作を観た程度だったし、きちんと腰を据えて観ようとも思わなかった。そもそもスパイ映画に対して魅力を感じていなかった。そんな当時の僕にローリングソバットを食らわせてやりたい。「お前は15年後、ミッション:インポッシブルの最新作を劇場で観た帰りに旧作のブルーレイを四本大人買いするし、その最新作自体も劇場で四回観るぞ!」と言って。


では、果たして、この作品の何が僕の琴線に触れたのだろう。

答えはシンプルで、悪役がやっつけられる時のカタルシスが半端ではないから。これに限る。それも、圧倒的に有利な立場にいる悪役が主人公たちのチームプレイによる頭脳戦に敗れる、というシチュエーションが肝だと思う。偶発的に勝つとか、銃やら爆撃やらの荒っぽいやり方で勝つのではなく、余裕をかましている悪役を罠にハメて勝つ、というカタルシス。スパイ映画の楽しみ方は人それぞれなので、僕のようなスパイ映画の新参者が言っていいかどうか分からないけれど、このカタルシスを無くして何を楽しめばいいと言うのか。

そんなこんなで、鴨居のTOHOシネマズを出てすぐ目の前のHMVに行き、旧作のブルーレイを四本大人買いし、IMFに入るための勉強だと言わんばかりに同じ映画を劇場で四回も観るほどハマりまくってしまったのだった。


僕からのアンサーは、これで充分だろう。

とにかく、今は、三年後くらいに公開されるであろう続編を首を長くして待っている。